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チーム・トロージャンの滞在記 Last Day
※ジェームス・トンプソン、弁慶ゼルグ、ロニー牛若へのメッセージは掲示板2chトンプソンスレッドでも受け付けています。
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いよいよ決戦の日。
朝方に自分のホテルをチェックアウト。
部屋は狭かったが、本当にいいホテルだった。
今度から東京近辺に泊まる時はあそこだな。

ホテルを後にした直後、携帯電話が鳴る。
チャーリーからで「頭痛薬がほしい」ということなので、開店間際のケンタッキーに無理矢理入って時間を潰し、薬局で即効性の薬を買って彼等のホテルへ。
チャーリーの部屋にいくと、彼はおらずジェームスの部屋へ。
いきなりパンツ一丁で出てきて驚いたが、すぐさま以外と絞れてるなと感心。
電話中だったのでウェズリーの部屋でサイードと一緒に暇つぶし。
試合について予想を含めて色々喋った。
その日の僕の一押しは青木と石田だった。
イギリスの人は割りと日本の格闘家にうといが、必死に彼等の素晴らしさを伝えた。

バスの時間だというので部屋を出ると、迎えに来たジェームスとバッタリ。
「チャーリーは?」と聞くと「わかんない」と言うので「まっいいか」という感じでロビーまで降りる。
ロビーにはジョシュ、パーソン、ジョシュのカットマン、パーソンの奥さんとジョシュの彼女が既にいた。
ジョシュのカットマンと喋っていると、一台目のバスが来てジョシュ一味とはバイバイ。
自分は大して喋れなかったけど、PRIDEのファイター達、スタッフの方々はいつも明るくいい人ばかりだ。
しばらくするとニンジャ、ショーグンとCBAの面々も。
ブッカーKさんはじめ、ショーグンやニンジャも外国人選手の間では「とってもフレンドリー」と評判。

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うーん・・・しかし待てど待てどチャーリーが来ない。
「あいつ12:30(待ち合わせは11:30)とかいってたぜ」「やばいじゃん」とぼやきはじめるみんな。
自分もソワソワしてチャーリーの部屋に電話をかけると、ホテルのインフォによれば朝の9時にマッサージルームにでかけたとか。
おいおい・・・親分。
ソワソワしながら待ち続けると、時間ギリギリに登場。
頭痛薬を渡して「大丈夫?」と聞くと、「なんよく眠れなかった」と漏らすチャーリー。
不安になりながらも、チームにくっついてバスに乗り込む。

同じバスにはクルタニーゼ、ヒョードルも乗っている。
ヒョードルは昨日の夜コンビニでみかけたのだけど、本当にオーラが違う。
コンビニの明かりに不気味に照らせれるその佇まいは何か人間とは違うものを感じた。
人を一人殺っちゃってるんじゃないかと思うくらいで、目の辺りにした瞬間石化して動けなかった。
普通に話している時は天使のような笑顔なんだけど・・・。
クルタニーゼに至ってはとても愛嬌がある人で、英語は全く喋れないようだけどお茶目でいい人だった。
これから藤田のような化け物とやるなんて気の毒だなぁと思ったけど。
バスの中からジェームスは集中タイムに入ったようで、音漏れするくらいの大音響でグリーンデイやプロディジーを流して集中する。
セコンド軍団は僕の携帯でUFCの結果速報を見る。
アンダカードにはみんな全く興味無しだったが、ビスピングが勝った事を伝えるとみんな少しうれしい様子。
ジェームスもその話を聞くと表情をキリリと引き締めた。

いよいよ会場につくと、控え室に入ってすぐジェームスは完全リラックスに入る。
隣にいるクルタニーゼが打撃の動きを少し見せたが「これはいかん・・・」と個人的に思ったのは秘密。
ただ本当にとてもいい人で、レスラーのサイードやみんなに笑顔いっぱいで話してくれた。
おいてあったパンフを見ながら、僕とウェズリーは「バローニは大嫌いだ」トークに花を咲かせる。
ジェームスはDSEスタッフの方に呼ばれて検診とグローブチェックを早々にすませて、再びリラックスに・・・。
しかしチェック後にDSEの方が「バンテージを巻くときはメディカルチェックルームで」と伝えに来て、興行であり本当に公正に試合を行っている協議でもあることを実感。
不正など入る余地もない、ここは世界最高峰のリングだと・・・。
クルタニーゼはアレがアレすぎてアレのアレがなかったとかいうのは秘密。
自分は会場でピストンさんと待ち合わせしているので、ここでチームとお別れすることに。
ブログでの応援メッセージとグッドラックを伝えて控え室を後にしたが、ジェームスは本当にいい顔をして「見ていてくれ!」と言っていた。

開場が一時間近く遅れるハプニングはあったものの、無事入る。
しかし案内のバイトの人達がうまく連携していなかったのか、自分を含めかなりの数の人が会場内での入り口はどこかと迷っていた。
なんとか席につき、ピストンさんと観戦開始。
試合は一試合目から壮絶なKO決着。
それからの試合も熱く、総合格闘技としてのレベルが最広域の物ばかり。
そして、PRIDEオタク同士の熱い会話。
まさにこの世の天国である。
途中トイレに行きたかったのですが半券を落としてしまい我慢していたが、試合が始まるとアドレナリンでまくりで気にならず。
ジェームスの試合の前の試合で五味が壮絶KO。
チャンピオンになってからの五味は守りに入ってるとえらそうに語った直後のカウンターからの連打。
その前の青木の試合を見て「間違いなく世界最強」だと思ったけど、五味の試合を見てこれからのライト級が楽しみで仕方なくなった。
こんな凄まじい試合が前の試合にあるなんて、ジェームスは大丈夫なのかと思いながら彼の登場を待つ。

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煽りV・・・時間がなかったのにここまで造り上げるなんて佐藤Dはまさしく神だ。
というか若干ジェームス寄りに作られてジェームスのほうが歓声があがったような気すらした。
入場から滅茶苦茶ハイテンションなジェームス。
食事のときから練習してた入場時の動きでファンを煽りV以上に煽る。
試合前にチャーリーやサイード達が気づいて手を振ってくれる。
にこやかに笑い返しながらも「集中してちょんまげ」と心の中で祈る。
ウェズリーに至っては「ティトとチャックはどっちが勝った?」と聞いてきたので「チャックだよ」と教えてあげたらニコニコしてた(笑。
しかしヘラヘラしてたら吉田がいきなり胴着を脱いでびっくり。
「ねがってもないことだ!」と個人的に思ったがトンプソンの精神が乱れてないか心配に・・・。
表情は変わらずでホッとする。

試合が始まるといきなりジェームスはゴンガンダッシュ!!
パンチではなく膝でいったが、うまく組み付かれてしまう。
素晴らしい投げ!漫画を見て三五十五が100kg超級の選手を投げていて「うそっぱちだ」とは思ってたものの、柔道ってやっぱ凄いなと実感。
スタンドをキープする作戦がゴンガンダッシュで崩れてしまい、すぐにサイドをとられてしまう。
この時点で「あーあ」と思ってしまったが、ジェームスの進化ぶりは素晴らしかった。
吉田はすぐに腕十字へ移行して極まりかけるもののジェームスは小さいスラムでエスケープ。
すぐに足関節にきたが最初は潰してパウンドを落とすが、吉田はうまくアキレス腱にもってく。
ジェームス苦悶の表情・・・「まずいぞ」とだれもが思ったが、気持ちで凌いで見事に脱出!
スタンドの攻防でジェームスのテンカオが入って一気に吉田が攻め立ててきたが、足が揃っているパンチなのでジェームスはもらっていても落ち着いている感じがした。
ジェームスが逆に投げをねらい潰されて別れた後はすでにスタンドの攻防では均衡が崩れていたと思う。
吉田のローキックをジェームスはまさに自然体でカット、膝でもろにカットされていたために吉田は着地後足元がおぼついていない。
さらにローキックを入れてから、パンチをもらうがパンチを返して『逃げの組み』に追い込む。
しかし組めばさすがの元ゴールドメダリスト、ジェームスはものの見事に投げられてしまう。
サイドコントロールから片足タックルでエスケープしようとしたトンプソンを潰してキムラにいく吉田。
凄い角度にひねりあげられるがジェームスはエスケープ。
とられている腕の下にマットがあったが、頭ともう一方の腕まで固定されてしまう。
「今度こそ万事休すか・・・」と思いきやジェームスはまたも凌いでエスケープ。
両足タックルから膝とフックの連打で見事にダウンを奪う!!
こうなったら止まらないトンプソンはフットスタンプから足関節をとりにきた吉田へパウンド。
さらに逆に膝十字をねらっていくも、うまく抜けられるがタックルで攻めに行く。
思わずリングの外へジェームスの攻撃を凌ぐために顔を背けた吉田でしたが、攻めに来たジェームスに押されてリング外へ転落。
これはリング外に最初に出たのは吉田ですし、招いたのは彼自身ではないかなと思う・・・。
その後はジェームスの圧倒的な猛攻。
作戦通り膝を叩き込み吉田を追い込みパンチでダウンを奪う。
ヴァンダレイの猛攻を凌いだ吉田を顔面パンチで見事に崩した。
崩れ落ちた吉田にパウンドを叩き込もうとするジェームス。
この時点でピストンさん、僕、チャーリーはかなりエキサイトして「止めろ!」を連呼。
ここであまりにもエキサイトしたチャーリーがレフェリーからなんとイエローを宣告されてしまう。
再開後すぐに試合をきめにいったジェームスはパウンド連打で見事TKO勝利。
2006年最初で最後の大金星、トロージャンにとって最高のハッピーエンドになった。

と観戦記はここまでですが、今回のレフェリングとイエローカードについて。
まずDSE様を自分は格闘技の世界にある神として僕はリスペクトしています。
会見時の皆様の仕事ぶりや、素晴らしいお姿。態度。試合前の厳正なチェック。
どれをとってもこれ以上に無い最高の会社だと確信しました。
また3戦全敗ノーゴングアンドダッシュのジェームスにこんなビッグチャンスをくれる神様のような会社はどこにもありません。
まさに我々チームにとっては、ホームであるリングを提供してくれる神です。
しかしながら、ことこの試合のレフェリングに限っては疑問が残りました。

まずチャーリーが暴言を吐いてイエローカードを宣告されていましたが、レフェリーへの暴言はいかなる競技においても許されない行為であり、反則であるのは理解しています。
また試合中でエキサイトとはいえ、彼はプロフェッショナルであるべきだったのかもしれません。
しかしその事実をベースに考えても、今回のレフェリング特にストップは遅すぎたのではないでしょうか?
この試合で吉田は2ノックダウンをしています。
そしてリスタートする時にレフェリーは彼をひきずって戻しているんです。
ジェームスはファイターなので攻撃を緩める、ストップすることは不可能です。
これでレフェリーがストップしないならば、TKさんが止めるまでにセコンドが爆発しても致し方ないのではと思いました。
チャーリーだってレフェリーや吉田が憎くて暴言をはいたわけではありません。
誰も息子同然に可愛がっている選手を人殺しにできません。
そしてPRIDEという世界最高峰のリングでのリング渦などは決して起きてはいけないことです。
今回の原因となった事案は明らかにレフェリーにあったと自分は確信しています。
とても良い試合、そして勝利した試合のあとにこんな事を言うのはおかしいのかも知れませんがこの件についてはイエローの事ではなくDSE様でもう一度話し合ってほしいと思いました。
by benkeijames | 2007-01-02 23:37
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